仕事に追われ、当直に追われ、気がつけば自分の人生を生きる余裕すらない。
そんなふうに感じたことはありませんか?
私もかつて、大学病院の医局で働きながら、心身ともにすり減る日々を送っていました。
この記事では、実際に医局を辞めてフリーランス医麻酔科医になった私が、転職後に感じた5つの変化をお伝えします。
医局勤務で疲弊した日々とその違和感
大学病院の医局にいた頃、私は確かにスキルアップの機会には恵まれていました。
手術件数も多く、教育環境も整っていて、キャリアを積むには理想的な環境だったかもしれません。
でも、心のどこかでずっと、満たされない感覚がありました。
ある日の当直では、深夜に4回連続で緊急オペが入り、仮眠もとれないまま朝までぶっ通しで勤務。
ふらふらとした足取りで家に帰り、ベッドに倒れこんで起きた時にはすでに夕方。明日もまた仕事か、と考えた時の絶望感を今でもよく覚えています。
「患者さんのため」と理解していても、身体は限界で、心はすり減る一方。
誰かが倒れるまでこの働き方は続くのだろうか、と本気で思いました。
そしてふと、こんな問いが心に浮かびました。
「このまま、自分の人生を“誰かに決められる”ままでいいんだろうか?」
その問いに、明確に「NO」と答えたとき、私はフリーランスという道を真剣に考え始めました。
フリーランス麻酔科医になって感じた5つの変化
フリーランス麻酔科医として働くようになり、まず感じたのは、
**「こんなにも生活が整うのか」**という驚きでした。
- 毎週水曜日を休みにして週休三日制に
- 平日休みで、役所や銀行の手続きも楽々
- 当直・オンコールなしで規則正しい生活リズムに
- 休みが増えたのに収入はむしろ増加
- 時間外労働にもきちんと報酬が支払われる
働いた分だけ、きちんと評価される。
そのシンプルなルールが、私のモチベーションを大きく変えました。
いまは、「この仕事が好きだ」と心から思える自分がいます。
それでも、怖さはゼロじゃない
もちろん、フリーランスになることは簡単な選択ではありませんでした。
- 収入が不安定になる不安
- 新しい病院や環境に馴染めるかという緊張
- トラブルが起きたとき、すべて自己責任で対応するプレッシャー
こういったリスクは常に頭の片隅にあります。
でも、それらを怖がるだけでは何も変わらない。
だから私は、
- 緊急時対応のマニュアル化
- スケジュールに余裕を持たせる
- 多めに収入が入った月は積立・節税を意識する
といった小さな備えを積み重ねてきました。
そうすることで、不安は「完全になくなる」わけではなくても、
乗り越えられる自信へと少しずつ変わっていきました。
さらに、こうした自衛力や経営感覚は、むしろ今後のキャリアにも大きくプラスになると実感しています。
医局を辞めたいと思っているあなたに、まず始めてほしい小さな一歩
きっと今、あなたは日々の診療や当直に追われて、
「何かを変えたい」と思う余裕すら持てていないかもしれません。
でも、人生を変えるのに大きな決断はいりません。
まずは、
- 転職サイトに登録してみる
- 求人を眺めてみる
- 情報収集をしてみる
そんな小さな一歩だけでもいいんです。
私自身も、最初はその一歩からすべてが始まりました。
そして今、あのとき踏み出して本当に良かったと思っています。
このブログでは、そんなあなたの背中をそっと押せるような情報を、これからも発信していきます。
一緒に、自分の人生を少しずつ取り戻していきましょう。
【まとめ】
- 大きな変化を求めず、まずは小さな一歩から始めてみよう
- 医局勤務で感じた違和感からフリーランス転向を決意
- フリーランスになって、生活・収入・心の安定が大きく改善
- 不安もあるが、小さな備えで乗り越えられる
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