目次(6項目)
2年前に医局を辞めた麻酔科医ナマケンです。
辞める前の私は、毎日のようにスマホで「医局 辞めたい」と検索しながら、なかなか踏み出せずにいました。
不安の正体は「辞めた後が見えないこと」でした。
この記事では、当時の私がやっておいてよかった5つの準備を、不安を減らす効きの順に並べて解説します。
うさ子 医局を辞める前って、何から手をつけたらいいか分からないんです
ナマケン 順番が大事。お金の不安を先に潰すと、後の準備が一気にラクになるよ
この記事でわかること
- 不安を減らす効きの順で5つの準備がわかる
- 家計棚卸しの具体的な進め方がわかる
- 転職サイト登録のハードルが下がる
- 「やりたくないこと」を軸にした案件選びの判断基準がわかる
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① 家計の棚卸しをする(不安を最も減らす一手)
毎月の支出を把握し「必要最低限の収入ライン」を出すこと。これが不安を最も大きく減らします。
医師は「考えなくても稼げる」から家計が見えていない
辞める前に最初にやったのは家計の棚卸しでした。
振り返っても最も不安を減らした一手だったと思います。
医師は学生時代から勉強漬けで、社会人になってからも収入が保証された状態で働き始める人が多い職業です。
だからお金がどう出ていくかを把握しないまま過ごしている人が少なくない。僕もそうでした。
必要最低限の収入ラインを出す
辞めようと考えたとき、一番不安だったのは「月いくら稼げば暮らせるのか」が見えないことでした。
家計簿アプリで支出を3ヶ月分集計すれば、必要ラインは数字で出ます。
僕の場合は生活防衛費6ヶ月分+月の必要額を出した時点で、漠然とした不安が一気に解像度を上げました。
サブスクと「なんとなく消費」を整理する
棚卸しすると、使っていないサブスクや「なんとなく外食」がごっそり出てきます。
僕は不要支出を削るだけで月3万円ほど浮きました。
必要ラインが下がれば、その分だけ案件選びの自由度も上がります。
② 「やりたくないこと」を先に決める
給与より先に「絶対に嫌な働き方」を洗い出す。これが案件選びの判断軸になり迷わなくなります。
給与より先に「絶対に嫌な働き方」を書き出す
転職先を選ぶとき、最初に給与から見ると「思っていたのと違う」が起きやすいです。
僕がやったのは、給与より先に「絶対に嫌な働き方」を紙に書き出すこと。
譲れない条件が明文化されると、案件を見たときに0.5秒で要否判断ができるようになります。
当直なしを最優先にした結果
僕の場合、心身をすり減らした経験から「当直・オンコールなし」を最優先に置きました。
その分、案件の選択肢は確かに狭まります。
ただし軸が決まっていたので迷う時間がゼロになり、結果的に満足度の高い働き方を選べました。
③ 転職サイトに登録して相場を見る
登録して案件を見るだけで相場感・選択肢・現職の客観評価がわかる。情報収集だけでも価値があります。
登録ボタンを押すのが一番怖い
「自分なんかに案件があるのか」という不安で、登録ボタンを押すのが一番のハードルでした。
実際に登録してみると、想像以上に案件が豊富で「世界はこんなに広いのか」と拍子抜けしたのを覚えています。
電話もしつこくなく、断ってもこちらが悪く言われることはありません。
見るだけで3つのことがわかる
案件を眺めるだけで、以下が一目で見えます:
- 地域ごとの募集数と相場
- 当直なし・週4日など希望に合う案件の有無
- 現職の給与・条件が市場でどう評価されるか
「まず見るだけ」で得られる情報量が圧倒的に多いです。
うさ子 登録だけしておくの、ハードル高そうに感じてました
ナマケン 登録は3分で終わる。見るだけでも辞めるか続けるかの判断材料が一気に増えるよ
④ 税金・保険のマネーリテラシーを学ぶ
医師賠償責任保険・社会保険料の仕組み・節税の3点だけでも転職前に学ぶと、辞めた直後の判断ミスが減ります。
家計を見直すと知らない言葉が出てくる
家計管理を進めると、税金や社会保険の話が嫌でも出てきます。
僕はこのタイミングで初めて「自分はお金のことを何も知らなかった」と痛感しました。
医師は高収入であるがゆえに、仕組みを理解しなくても働けてしまう職業です。
最低限学ぶべき3点
すべてを完璧に学ぶ必要はなく、転職前にこの3点だけ押さえておけば十分です:
- 医師賠償責任保険(病院加入が切れる前提で個人加入を検討)
- 社会保険料の仕組み(国保+国民年金 or 任意継続のどちらが得か)
- 節税対策(小規模企業共済・iDeCo・マイクロ法人の選択肢)
転職を機に学ぶ機会を得られたこと自体が、僕にとっては大きな価値でした。
⑤ タスク管理の練習を始める
アプリ1つで「忘れていい仕組み」を作るだけでOK。完璧でなくても動きながら身につきます。
完璧じゃなくていい、アプリ1つでスタート
僕は昔からタスク管理が得意ではなく、「フリーランスなんて自分には無理かも」とさえ思っていました。
ただ、案件探し・面談・契約書のやり取りを経験するうちに自然と意識が変わっていきます。
最初から完璧でなくてよくて、TickTick や Todoist のようなアプリを1つ入れるだけで十分始められます。
「忘れていい仕組み」が安心感を生む
タスク管理アプリの本質は「覚えておく労力をゼロにする」ことです。
頭の中の「あれやらなきゃ」を全部アプリに預けると、目の前の仕事に集中できる時間が増えます。
僕の場合、これがフリーランスとしての心理的余裕の半分くらいを支えています。
5つのToDoをチェックリストで押さえよう──退職準備
不安は完全には消えませんが判断軸ができて行動が早くなります。準備を進めるほど霧が晴れます。
医局を辞めるか迷っているとき、最大の敵は「辞めた後が見えないこと」です。
5つの準備を進めると、見えなかった部分が一つずつ言語化され、判断スピードが上がります。
この5つが、僕にとっての退職準備チェックリストでした:
- ① 家計を見直す
- ② 「やりたくないこと」を決める
- ③ 転職サイトに登録する
- ④ お金の知識を学ぶ(賠償責任保険・社会保険料・節税)
- ⑤ タスク管理を始める
辞めた後に必要な開業届は、退局してから出せば間に合います。辞める前にやるのは上記5つで十分です。
まずは家計簿アプリを開くか、転職サイトに登録するか、どちらか1つから始めてみてください。
ナマケンのひとこと
辞める前の情報収集として一番気軽に使えました。求人を眺めるだけでも視野が広がります。