「常勤を辞めてフリーランスになると、何が失われるんだろう」
そう考えている麻酔科医は多いと思います。
フリーランス麻酔科医として4年間やってきた自分が、本音で書きます。
この記事では、実際に失ったもの、得たもの、そしてそれがどう自分の人生を変えたかについてまとめています。
「安定か自由か」という単純な二者択一ではなく、もっと複雑で、でも選ぶ価値のある話だと思うので、迷っている方に読んでほしいです。
結論:失ったものと得たものは、等価ではない
ぶっちゃけ、転職直後は「何か損した気がする」という感覚がずっとありました。
でも今は違う。失ったものは確かにある。でも得たもののほうが、圧倒的に自分の人生を変えた。これが正直な感覚です。
その両方を、順番に書いていきます。
フリーランスになって失ったもの
① 安定性──給与が固定じゃなくなる
常勤だと、毎月決まった給与が振り込まれます。ボーナスも出る。その「必ず入ってくる感」が消えます。
フリーランスになると、働いた分だけ稼ぐ仕組みになる。月によってバラつく。これって思ったより不安なんですよ。
「今月は手術が少なかった。来月、収入減るのかな」って毎月思う。手術室の状況に左右される。病院の都合に左右される。
「安定した給与が欲しい」と思う気持ちは、今でもあります。正直なところ。
② 医局という後ろ盾が消える
常勤のときは、何か問題が起きても医局がバックアップしてくれました。
「この病院、合わなくなったから別の病院にしよう」って思ったときも、医局のコネで次の職場が見つかる。「誰か紹介して」って一言で、パイプが動く。
フリーランスになると、これが全部自分で何とかする必要があります。トラブルが起きても守ってくれる組織がない。
キャリア形成とか研修とか、そういう「サポート体制」も無くなります。自分で勉強し続けないと、スキルが錆びていく。
「何か起きたときに頼れる存在がない」という孤独感。これも、失ったものの1つです。
フリーランスになって得たもの
① 自由な働き方──「やりたい/やりたくない」を選べる
常勤だと、職場の人間関係、手術スケジュール、当直体制、ほぼ全部が「与えられるもの」です。
「この手術室、雰囲気が合わない」と思っても、配置転換されるだけ。「この先生とは合わない」と思っても、毎週顔を合わせる。
フリーランスになると、その病院を更新しなければいい。「ここはもういいや」って簡単に切ることができます。
これ、思った以上に大きいんですよ。仕事を「選べる」って、こんなに気楽なことなんだって初めてわかりました。
「この病院で働きたい」という選択肢があるのと、「この病院にしか行けない」という状況は、同じ仕事でも精神的な負担がまったく違う。
② 平日に休みが取れる
常勤のときは「当直明けて、そのまま午前の手術」という日常でした。朝の数時間眠るだけで、また手術室へ。
フリーランスになると「月曜日の手術を入れない」という選択ができます。平日にどっぷり休める。
金曜の夜に仕事を終えて、月曜の昼まで完全に仕事のことを忘れていられる。これって贅沢ですよ。
休日と平日の使い分けができる。「月曜は疲れているから、火曜から働こう」ができる。その病院の状況によって柔軟に調整できる。
体力的な回復速度が全然違う。当直明けの「ヒーヒー言いながら手術」がなくなった。これだけで人生の質が変わった。
ここまで読んで「実は転職も考えてみようかな」と思い始めた方へ。
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失ったものと得たもの、どっちが大きい?
「でも結局、安定を失うリスクのほうが大きくない?」と思う人もいるかもしれません。
ぶっちゃけ、初心者の麻酔科医だったら、その判断も正しいと思う。経験が浅いうちは、医局の後ろ盾があると心強い。研修とかキャリア形成とか、サポートが必要です。
でも10年、15年と経験を積んだ医師なら、話は変わります。
失った「安定」や「後ろ盾」よりも、得た「自由」や「時間」のほうが、圧倒的に価値がある。正直に、そう感じています。
理由はシンプルです。安定や後ろ盾って、「ない状態は怖い」けど、「ある状態は当たり前」なんですよ。
でも自由は違う。毎日それを実感できます。「あ、今週は平日休める」「この病院は辞めよう」「月曜は寝ていよう」。その選択肢があるだけで、精神状態が全然違う。
転職を決めたなら、次のステップは「情報を集める」ことです。
自分がどの程度の条件で転職できるのか、麻酔科の求人市場はどうなっているのか、を知ることで、判断の軸がブレなくなります。
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フリーランスは、後半戦の選択肢
転職には「時期」があると思います。
若いうちは、常勤で経験を積むのが正解。医局に所属して、上級医から学んで、いろんな病院を見る。この段階では、安定と後ろ盾の価値は大きい。
でも30代後半、40代に差し掛かると、優先順位が変わってきます。「キャリアアップ」よりも「人生の充実度」を重視し始める。「給与アップ」よりも「疲れない働き方」を求める。
そのタイミングで、フリーランスという選択肢は、本当に価値がある。失ったものは小さく感じて、得たものは大きく感じる。
迷っている方へ。失うものを恐れるのは、当然です。でも今のあなたが疲れているなら、失うものよりも、得られる「時間」と「自由」のほうが大事かもしれません。
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ぶっちゃけ、「転職するかどうか、まだわからない」という段階でも大丈夫です。情報を持っていることが、選択肢を広げる第一歩ですから。


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