目次(7項目)
20年積み立てれば、同じ働き方でも資産は約8,400万円違ってくる。
フリーランス麻酔科医として毎月30万円を新NISAでオルカン1本に投じ続けている僕の体感では、新NISAは医師の税優遇枠で一番にやるべき選択肢 です。医師は高所得ゆえに運用益への課税インパクトが大きく、非課税口座の恩恵が誰よりも効きます。
ただ「結局どれくらい・どう始めればいいのか」が見えづらい。そこを順序立てて整理します。
うさ子 NISAを始めた方がいいのはわかるんですが、何から手をつければいいか…
ナマケン ネット証券で口座を作って、eMAXIS Slim を毎月積み立てる。それで9割は終わりだよ
この記事でわかること
- 医師にインデックス投資が向いている根拠がわかる
- NISAとiDeCoの優先順位がわかる
- 毎月いくら積み立てるべきかの目安がわかる
- SBI証券・楽天証券の選び方がわかる
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インデックス投資が医師に向いている理由
医師は高所得で課税インパクトが大きく、忙しくて売買判断する余裕もない。ほぼ放置で勝てるインデックス投資が最も相性が良い。
そもそも インデックス投資 ── ざっくり言うと「市場平均に乗っかるだけの投資」── がなぜ医師と相性がいいのか、3つの理由を整理します。
医師は時間がない、だから「ほったらかし」が効く
医師の日常は、当直明けで帰宅、翌週の手術リスト、急患対応で消える。投資の勉強やチャート確認に時間を割く余裕はほぼゼロです。
ここで効くのが「こまめに売買しない人ほど勝てる」というインデックス投資の特性。
設定を一度済ませれば、あとは自動で買い増しが進みます。
同じ給料でも20年で約8,400万円差がつく
毎月30万円を年利7%で20年間積み立てた場合の試算がこちら。
- 元本:7,200万円(30万円 × 12ヶ月 × 20年)
- 最終資産:約 1億5,600万円
- 運用益:約 8,400万円
同期と同じ給料・同じ働き方でも、20年後にはこの差。預金のままだとほぼゼロ成長なので、機会損失としてかなり大きいです。
高所得者ほど非課税の恩恵が効く
通常の課税口座だと、運用益の 約20%(20.315%)が税金で持っていかれる。
仮に8,400万円の利益が出れば、約1,700万円が税金で消える 計算。新NISAは この約20%がまるごとゼロ になるので、高所得医師ほど恩恵が大きくなる構造。
「節税」と聞くと経費計上を連想しがちですが、運用益非課税のインパクトはそれと並ぶレベルです。
まず順序を押さえよう──NISA→iDeCoで埋める
まずNISAを満額まで埋め、その先にiDeCoを検討するのが医師の定石。流動性と汎用性が高いNISAを先に積むのが安全。
なぜNISAが最優先なのか
iDeCoより NISAを先に埋める 理由はシンプルで、流動性と汎用性が圧倒的に高いから。
- いつでも売却・引き出しできる(iDeCoは60歳まで原則ロック)
- 商品ラインナップが広い
- 制度がシンプルで失敗しにくい
医師の収入は変動が大きく、急な支出(開業準備・教育費・親の介護)も入りやすい。その意味でも 換金性の高いNISAを先に積む のが安全です。
iDeCoはNISA満額後に検討する
iDeCoは掛金が全額所得控除になる強力な制度ですが、60歳まで引き出せない という縛りがある。医師の場合は NISA枠を埋め切ってから iDeCo を検討するのが基本線です。
掛金上限・受取時の退職所得控除との相性など詳細は、別記事にまとめています。
新NISAの基本と医師が押さえておくポイント
生涯1,800万円まで非課税で運用可能、年間上限360万円。高所得医師は5年で枠を埋め切るのが現実的なゴール。
1,800万円まで運用益が非課税
2024年から始まった新NISAは、これまでで最も使いやすい制度。
- 生涯投資枠:最大1,800万円
- 年間投資枠:最大360万円(つみたて120万 + 成長240万)
- 運用益にかかる 約20%の税金がゼロ
非課税メリットは長期になるほど雪だるま式に効きます。
つみたて枠と成長枠の違いは気にしすぎない
年間360万円は「つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円」に分かれていますが、ここで悩む必要はありません。
- つみたて枠:金融庁認定の積立向き商品
- 成長枠:個別株・ETF(上場している投資信託)も買えるが、普通のインデックス投信も買える
成長枠でインデックス投信を積むのは何の問題もないので、両枠とも同じ投信に流すのが楽です。
医師なら5年で1,800万円を埋め切れる
年間360万円を5年続ければ、生涯枠1,800万円が満タンになります。
月額換算で 30万円 が一つの目安。無理なら月10万円から始めて、収入が安定してきたら増額する。
NISAはいつでも積立額を変更できるので、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
3ステップでNISAを始めよう
SBI証券か楽天証券のどちらかで口座開設し、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)かオルカンを毎月積立設定するだけ。
ステップ1:証券口座はSBIか楽天の二択
ネット証券は SBI証券か楽天証券 から選べば外しません。
- 手数料が業界最安水準
- 投資信託のラインナップが広い
- 銀行との連携(SBIコンボ・楽天コンボ)で入出金が楽
僕は住信SBIネット銀行をメインに使っているのでSBI証券を選びました。楽天経済圏で生活している医師なら楽天証券で十分です。
ステップ2:商品は「eMAXIS Slim」シリーズで決まり
投資信託は お弁当 のようなもの。
個別株が「お肉」「野菜」単品なら、投資信託は バランスよく詰められたお弁当 です。
迷ったら eMAXIS Slimシリーズ から選んでおけば失敗しません。
- 信託報酬(投資信託を持っている間にかかる手数料)が業界最低水準
- 純資産規模(集まっているお金の総額)が大きく安定
- ラインナップに不足なし
ステップ3:米国株かオールカントリーかは好みでいい
王道の選択肢はこの2つ。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):米国の継続成長を信じる派
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):分散重視派
どちらでも長期で見れば大きな差はつきにくいので、迷ったらオルカン1本 で十分です。完璧な銘柄選定より、始めて続けること のほうが何倍も大事。
私が実践しているNISA活用スタイル
SBI証券で eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を毎月30万円積立。つみたて枠と成長枠は区別せず同じ投信を買い続けている。
毎月30万円をオルカンに積み立て中
僕の実践はシンプル。米国一強かどうかは将来読み切れないので、分散重視でオルカン1本 に絞っています。
つみたて枠と成長枠は区別しない
新NISAは「つみたて120万 + 成長240万」の2階建てですが、僕は 両方とも同じオルカン投信 を買っています。
「成長枠は個別株専用」という誤解が多いものの、成長枠でもインデックス投信は普通に買える。枠を分けて別商品にするより、シンプルに統一したほうが管理が楽です。
ライフイベントに合わせて柔軟に減額
毎月30万円のフル積立を基本にしつつ、引っ越しや大きな出費があれば ためらわず減額 します。
- いつでも積立額を変更できる
- 一時停止も自由
「30万円を10年続ける」より「何があっても止めない」ほうが優先順位として上です。
続けるコツを押さえよう──インデックス投資の注意点
値動きを見ない・余剰資金で続ける・制度改正に多少アンテナを張る、の3点。淡々と長期で回すほど勝率は上がる。
値動きは見ない、それが最大の武器
始めた直後ほど画面を見たくなりますが、毎日の値動きは判断材料にならない。下がっても積み立てを止めず、上がっても利確しない。
ナマケンの本領発揮で、忘れているくらいがちょうどいい です。
制度改正リスクには軽くアンテナ
新NISAは強力ですが、永久に同じ制度が続く保証はない。過去にも旧NISA→つみたてNISA→新NISAと改正が続いてきました。
毎日チェックする必要はないものの、年1回くらいは制度ニュースを眺めるのがおすすめです。
うさ子 シンプルに考えていいんですね
ナマケン 難しく考えると始められないまま3年経つよ。月1万円でも先に始めたほうが勝ち
ナマケンのひとこと
積立を始めたら、年間の総支出と投資余力を四半期ごとに見直すリズムが効きます。マネーフォワードクラウドの自動仕訳で、確認の手間がほぼゼロになりました。
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まとめ
新NISAはほぼ放置で資産形成できる強力な制度。SBI証券でオルカン1本を月10〜30万円積立にするだけで、医師に最適な運用設計が完成します。
新NISAは、忙しい医師にとって ほぼ放置で資産を作れる 強力な制度です。
押さえどころを最後に整理します。
- NISA→iDeCo の順で埋めるのが医師の定石
- 商品は eMAXIS Slim シリーズ から1本選ぶだけで十分
- 月額は 10万〜30万円 から無理のない金額で
- 値動きは見ない、余剰資金で淡々と続ける
今日、口座開設の申し込みボタンを押すかどうかで、10年後の資産額が変わります。完璧な準備より、まず始めること を優先してみてください。
ナマケンのひとこと
NISA積立を始めるなら、家計の収支を可視化しておくと「投資に回せる余力」が明確になります。マネーフォワードクラウドは入出金の自動連携で勝手に台帳ができていきます。