なぜ読書をするといいのか?
みなさんは、読書の習慣ありますか?
「月に1冊は読んでます!」という人もいれば、
「活字は苦手で、ついスマホばっかり…」という人もいると思います。
今回はそんなあなたに向けて、読書がもたらす5つのメリットをお届けします。
✅ 1. 思考力と共感力が育つ
読書は「他人の視点を追体験すること」でもあります。
論理的に物事を考える力はもちろん、登場人物の気持ちや背景に共感することで、他人への理解力も自然と養われていきます。
この“他人の視点”を持つ力は、診療や患者対応の中で想像以上に役立つこともあるはずです。
✅ 2. 語彙力・表現力がアップする
読書で言葉の引き出しが増えると、その場にふさわしい表現や、優しい言い回しが自然と使えるようになります。
伝え方が変わると、コミュニケーションの質もグッと上がります。
それに、やっぱり表現力が豊かな人って魅力的ですよね。
職場でも信頼されやすくなるポイントです。
✅ 3. 日常では出会えない世界に触れられる
読書の面白さはここにもあります。
フィクションでもノンフィクションでも、自分とは違う世界観や価値観に手軽に出会えるという点。
日々忙しい医師こそ、こうした“ちょっと違う世界に触れる時間”があることで、心に余裕や柔軟な発想が生まれるかもしれません。
✅ 4. ストレス解消・脳のリセットになる
読書という行為は、基本的に“ながら”ではできません。
1冊の本に集中する時間こそ、今の情報過多社会におけるオアシスなんです。
SNSやチャットで常に誰かの言葉にさらされている日常から一度離れ、
自分で選んだ1冊にじっくりと集中する。
この「脳のペースを落とす時間」が、心の休息になります。
✅ 5. インプットとアウトプットが循環する
本で得た知識や気づきを、誰かにシェアしたり、仕事で活かしたりすることで、自分の中での理解が深まっていきます。
さらにそこから生まれた会話や反応もまた、新たなインプットになります。
読書 → アウトプット → 信頼や学びの蓄積
という知識の循環が、自然と自分の強みになっていくんです。
医師はなぜ読書の習慣が続かないのか?
「読書したいとは思ってるけど、なかなか続かない」
そう感じている医師の方、多いのではないでしょうか?
- 忙しくて時間がない
- 本を買って満足してそのまま放置
- 活字を読む気力が残ってない…
そんな状態に、心当たりはありませんか?(私はめっちゃあります笑)
ではなぜ、読書を習慣にするのが難しいのでしょうか。
そこにはいくつかの思い込みやハードルが隠れています。
✅ 誤解①:読書は「まとまった時間」が必要だと思っている
読書には1時間以上確保しないと意味がない――
そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。
ですが実際は、5分でも10分でも読書はできます。
- 通勤中の電車内
- 手術や処置の合間の待機時間
- 夜寝る前のほんの少しの時間
しおりを挟んでおけば、すぐに続きを読めるのが本の良いところ。
「スキマ時間を活かす」という発想で十分なんです。
✅ 誤解②:読書は疲れてるときにはできない
確かに、SNSをぼんやり眺めたりYouTubeを流す方が、
「読む」よりはラクに感じることもあります。
でも一度本を開いて読み始めると、案外スッと集中できて止まらなくなることも多いんですよね。
どうしても読む気が起きないときは、
**オーディオブック(Audibleなど)で“聴く読書”**もおすすめ。
耳だけで入ってくるので、目も手も休まりながらインプットできます。
✅ 誤解③:「全部読まないと意味がない」という完璧主義
これも医師に多い思考パターンのひとつです。
でも読書は、最後まで読まなければいけないものではありません。
- 気になる章だけ読んでOK
- 最初の数ページで「違うな」と思えばやめてもOK
- 要点だけパラパラ拾い読みしてもOK
むしろ、自分に合わない本を無理して読む時間のほうがもったいないです。
読書って、もっと自由でゆるくていいんです。
読書を習慣化するための“時間のつくり方”
忙しい医師にとって、最大のハードルは「時間がない」ですよね。
でも実は、読書ってスキマ時間でも十分できるんです。
✅ 「1日15分読書」でも立派な習慣になる
たとえばこんな感じ:
- 朝起きてから出勤までの5分
- お昼休みにスマホをいじる代わりに5分
- 夜寝る前の5分
合計でたった15分でも、1冊の本なら2〜3週間で読了できます。
それを月に2冊ペースにできれば、年24冊読める計算です。
✅ 「読む」以外にも「聴く読書」という選択肢も
通勤が車の方や、目を使いたくないときには
Audible(オーディブル)などの音声読書を使うのも◎。
Kindleの読み上げ機能を使えば、スマホやタブレットでも“耳から”読書ができます。
✅ そもそもの「時間の土台」を整えるのも大事
読書の時間をひねり出すには、生活全体を見直すのも一つの方法です。
- 朝少しだけ早起きして、読書タイムを作る
- 時短家電を導入して家事の時間を短縮する
こうした工夫と読書習慣は相性が抜群です。
浮いた時間を“なんとなくスマホ”ではなく“本を1ページ”に変えるだけで、生活の密度が変わってきます。
読書を継続するためのコツと工夫
時間は作れているはずなのに、ついスマホをいじってしまう。
そんな経験、誰にでもあると思います。
✅ 自己嫌悪はNG。「習慣は簡単には身につかない」が前提
「決めたのにできなかった」と落ち込むのは、悪循環のもとです。
そもそも習慣とは、意志だけではなかなか続かないもの。
だからこそ、**「行動しやすくなる仕組み」**をあらかじめ設計しておくことが重要です。
✅ 行動につながる“トリガー”を設計する
- ベッドの横に本を置いておく
- 出勤の10分前に“読書アラーム”をセット
- 読んだらカレンダーやアプリでチェック
こうした意識を向けるきっかけ=トリガーがあるだけで、行動のハードルがグッと下がります。
✅ 意識ではなく、仕組みで行動する
読書を続けるには、「読まなきゃ」ではなく「読んでしまうように仕組んでおく」。
つまり、意識を強く持つのではなく、意識せずに動ける環境を作ることがカギなんです。
まとめ|読書は“続けること”に価値がある
忙しい医師にとって、読書は
「やりたいけど、なかなかできない」
そんな“理想の習慣”のひとつかもしれません。
でも実際は――
- たった5分でも意味がある
- 全部読まなくてもOK
- 聴いてもいい、拾い読みでもいい
- 習慣にするには、意志よりも“仕組み”が大事
この視点を持つだけで、読書はぐっと身近になります。
読書は、
- 思考を整え
- 心に余白をつくり
- 言葉と行動に深みを与えてくれる
積み上げ型の自己投資です。
だからこそ、完璧じゃなくていい。
まずは1日5分、1章だけ、1ページでも。
「読書が“特別な時間”ではなく、“日常の一部”になる」
そんな感覚を手に入れられたとき、
きっとあなたの思考も、言葉も、行動も
少しずつ変わっていきます。
この記事をきっかけに、あなたの読書生活が再スタートできたら嬉しいです📚✨
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